1、ススキ花火について

 小さなお子さんが一番喜ぶのはススキ花火ですが、以外と危険の伴う花火です。手で持つものなので特に慎重に遊んでください。
 着火する位置は、筒の先についている紙の部分ではなく、パイプの先です。先の紙だけ燃えて肝心の火薬には火がつきません。また、パイプの途中に点火すると大きな火の玉になったり、爆発することがありますから、十分に気を付けください。また、台紙付きのセットものに入っているものや、小さいそれこそ5円程度で売られているものでも馬鹿にできません。かえって小さいものほど気を付けて遊んでください。
 遊ぶときは必ず風下の方に向け、手をいっぱいに伸ばして斜め下の方に向けてください。当然、人や燃えやすいものの方に向けてはいけません。また、柄の部分が折れていたり、火薬の装填部分が折り曲がってしまった物は遊ばないようにしてください。


 
 左の写真は、今小売り希望価格50円で売られているススキ花火のほんの一例です。 ほとんど変色ものです。変色といっても決まりがあるわけでもなく、色が変わったり、吹き出す金属粉が変わったり、吹き出す強さが変わったり、明るくなったりいろいろです。
 

   左の図は、ススキ花火の構造図です。これは三度変化の構造で、まず、着火薬を装填し1から3までの違った火薬を順番に装填していき、最後に火薬が漏れないように底止めをします。火薬も粉薬と粉を水で練ったねり物があります。ただ単純に火薬を入れていくのではなくそれぞれ決めた薬量を計り入れ、少し振動を加えて隙間なく装填していきます。隙間があるとそこの所が早く燃えたり、爆発的に燃えたりします。
 総火薬量は1本当たり最高15gと法律で定められています。最近20変色というものがありますが、それでも15g以下です。
 手で持つ柄の部分のところは、普通竹でできています。竹は、弾力性があり丈夫で長持ち、そして軽いという特性があり、古くから使われています。

 

 



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