1、おもちゃ花火の表示

 お気付きでしょうか ? おもちゃ花火(玩具煙火)にも、安心して遊んでいただけるように1製品ごとに規格や使用方法、注意書きの表示があります。
あまり大きな表示ではありませんが、国内で売られているおもちゃ花火には必ず付いているものです。(中には表示できない小さなものは例外的に袋かボールケースに印刷されています。)
 表示についてもいろいろなパターンがあります。下記に示すものは国内の業者が製造したものについての表示です。


図1、純国産品の表示図1、純国産品の表示

図1は国産(純国産)の花火の表示形式です。一番上が商品名、次が現象の種類、その下 が火薬の総薬量、その下が製造者の会社名もしくは工場番号、一番下がこの製品の規格番 号で日本煙火協会がおもちゃ花火と認めた型式番号(SFマーク)です。これがないものは基本的に販売が出来ませんし、日本煙火協会の加入している保険の対象外となります。
 例えば、火薬の総薬量はススキ、噴出物に関しては15g以下、スパーク類は10g以下、打ち上がる物については10g以下、乱玉は15g以下、ロケットは2g以下、などになっているはずです。
ススキやスパークなど1本ずつ販売しているものは表示が出来ませんので省略してあるものがあります。


図2、輸入物の部品を使用している製品の表示図2、輸入物の部品を使用している製品の表示

 図2は国産の商品でも一部輸入物の部品を使用している商品の表示です。図1と少し違って、部品の使用場所と生産国の表示があります。大抵、中に入っている内筒とか星が中国製になっています。
 おもちゃ花火の製造業者が半製品を輸入してそれを加工し、組み込んでいます。外見では判断できないので、表示のところを見れば一目瞭然。ただ内筒を加工せずにパッケージだけ国産でもこの表示になります。




図3、遊び方や注意事項の表示図3、遊び方や注意事項の表示

図3は遊び方や注意事項の表示です。ここをよく読んでから遊んでください。同じ種類のものでも点火方法や遊び方や現象が違いますのでよく確認してから遊んでください。よく読まないで怪我をされる方がいますので花火屋さんとしては特にみなさまに御理解していただきたい項目です。
 特にパッケージや商品名だけで判断される方がいますが、どんな種類の花火か分かりませんので、しっかり確認してください。箱ものだから噴出花火、筒ものだから打ち上げ花火とは限りません。また、地上に置くものなのに手に持つことは大変危険です。連発ものを手に持つことは絶対にやめてください。



 



インデックスに戻ります。