1、電気点火スターマインについて
(シーケンサープログラムを用いた電気点火による打ち上げる方法) 

 

 「スターマイン」といってもいろんな打ち上げ方がありますが、最近演出効果を高めることによりお客さんがより楽しめる方法をいろいろと考えて行っています。
 特に、BGMとシンクロさせて打ち上げる方法が流行っていますが、そのタイミングを制御するためにシーケンサープログラムを用いた電気点火という方法をとっています。

 


 

 

 

 シーケンサープログラムを用いた電気点火は、点火玉(電流を流すと発火するもの)を打ち上げ筒ひとつひとつに仕込みます。それをシーケンサー出力リレーを介して電流を流し1本ずつもしくは同時に打ち上げていきます。
 左の写真は、その点火玉と打ち上げ玉を筒に挿入したところです。 この1本ずつが単独に制御されて打ち上げ玉を打ち上げるのです。
 


    

 この写真は、その心臓部となる制御盤(親機)です。あらかじめプログラムに入力した筒の点火順序と点火間隔に従い玉を打ち上げていきます。この機械(商品名 PIC700)1台で700本の筒を管理することができます。速火線や導火線を併用すればこれ以上の筒を制御でき、玉数でいけば2000発は可能でしょう。
 電源も24ボルトあれば充分なのでどんなところでも打ち上げることができます。


 

   

 この写真は、分配器(子機)です。筒10本が1ケーブルとして1台で100本分の筒をつなぐことができます。これ1台を1ブロックとして、同じようなブロックを少し離れたところ(例えば50メートル間隔)にいくつか配置すれば、何ヶ所打ちの同時打ちが可能となるわけです。


 

    この写真は、筒の中に玉が仕込まれていて、筒の蓋のところから筒の中に点火玉が入っています。この筒ひとつひとつに入っている点火玉をケーブルで分配器に接続し、分配器を中継し、親機まで親ケーブルにて接続します。
 


 

 この規模のスターマインを数ヶ所に設置しますと迫力のあるまた見栄えのするものとなります。同時にしかも音楽にのって上がっているのを見ると鳥肌が立ちます。
 でも、その演出については、プロデューサー次第ですので、花火に詳しくてセンスのある方が必要となります。(花火屋さんと演出家のダブルキャストが適当でしょう) 
 豊田のおいでんまつりで行われる「メロディー花火」は、このブロックが50メートルごとに5カ所設置してあり幅広いスターマインを見ることができます。当然音楽に合わせて打ち上げています。
 すでに5年ほど続けていますので、打ち上げ担当業者の方は、「だいたい完成されたものになっている。」と言っていますのでまだ見ていない方は一度ご覧になってはいかがでしょうか。
 


 同業者の方を含むシーケンサープログラムを用いた電気点火のシステムに関して導入されたい方がいらっしゃいましたら下記のところまでお問い合わせください。イベント花火や特殊効果にも使えると思います。

         (株)稲金花火店 岩月吉政    inakin@sun-inet.or.jp          

(写真は、岡崎観光夏まつり花火大会、豊田おいでんまつり花火大会のものです。)  


 

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